受験生のみなさん、こんにちは。
さて、現在、勉強は、どこまで進みましたか?
年金2科目は、すでに勉強しているでしょうか。
今日は、年金に関することです。
国民年金や厚生年金保険の年金、
毎年度、その額が改定されます。
この点は、勉強が終わっているでしょうか。
そこで、
1月29日に、厚生労働省が、平成28年度の年金額について発表をしました。
年金額については、基本書P743~748に記述があるように、
ちょっとややこしいところです。
平成28年度については、調整期間中ですから
通常であれば、マクロ経済スライドにより、年金額の改定が行われます。
たとえば、新規裁定者の年金額は、原則として名目手取り賃金変動率により
改定が行われますが、調整期間中は、調整率により調整されます。
ただ、名目手取り賃金変動率と物価変動率の状況によっては、改定が行われない
ことがあります。
平成28年度の年金額改定に係る各指標は、
● 名目手取り賃金変動率:-0.2%
● 物価変動率:0.8%
● マクロ経済スライドによる「スライド調整率」:-0.7%
となっています。
● 名目手取り賃金変動率:-0.2%
● 物価変動率:0.8%
● マクロ経済スライドによる「スライド調整率」:-0.7%
となっています。
このように、賃金水準の変動がマイナスで物価水準の変動がプラスとなる場合、
改定を行わないことになっています。
つまり、マクロ経済スライドによる調整は行われないということです。
そのため、年金額は据え置きとなります。
なお、改定率など主な率は、政令で定められており、
この政令は、例年、3月下旬に公布されているので、
今年も、そのような時期に、正式な「政令で定める率」が公布されるかと思います。
とりあえず、年金額の動きがどうなったかは、知っておいてください。
それでは、みなさん、しっかりと勉強を進めて下さい。