2016年2月4日木曜日

年金額



受験生のみなさん、こんにちは。

さて、現在、勉強は、どこまで進みましたか?
年金2科目は、すでに勉強しているでしょうか。
今日は、年金に関することです。

国民年金や厚生年金保険の年金、
毎年度、その額が改定されます。
この点は、勉強が終わっているでしょうか。

そこで、
1月29日に、厚生労働省が、平成28年度の年金額について発表をしました。



年金額については、基本書P743748に記述があるように、
ちょっとややこしいところです。

平成28年度については、調整期間中ですから
通常であれば、マクロ経済スライドにより、年金額の改定が行われます。

たとえば、新規裁定者の年金額は、原則として名目手取り賃金変動率により
改定が行われますが、調整期間中は、調整率により調整されます。

ただ、名目手取り賃金変動率と物価変動率の状況によっては、改定が行われない
ことがあります。

平成28年度の年金額改定に係る各指標は、
名目手取り賃金変動率:-0.2
物価変動率:0.8
マクロ経済スライドによる「スライド調整率」:-0.7
となっています。

このように、賃金水準の変動がマイナスで物価水準の変動がプラスとなる場合、
改定を行わないことになっています。
つまり、マクロ経済スライドによる調整は行われないということです。

そのため、年金額は据え置きとなります。


なお、改定率など主な率は、政令で定められており、
この政令は、例年、3月下旬に公布されているので、
今年も、そのような時期に、正式な「政令で定める率」が公布されるかと思います。
とりあえず、年金額の動きがどうなったかは、知っておいてください。

それでは、みなさん、しっかりと勉強を進めて下さい。