2016年9月24日土曜日

労災保険の事例問題



みなさん、こんにちは。

今回は、労災保険法に関することです。
平成28年度試験で、業務災害や通勤災害の認定に関する事例が
かなり多く出題されました。

ここのところ、このような事例の出題が続いています。
事例というのは、大げさにいえば、いくらでもあるので、
出題しようと思えば、いろいろなものを出題することができます。

だからといって、試験対策として、事例を1つ1つ勉強していくというのは、
さすがに難しいところです。
実際、事例そのものを勉強していなくとも、考え方を理解していれば、
対応することができるものが多々あるので、勉強するうえでは、
まず、考え方を理解するということが優先です。

そこで、
7月に、業務災害の認定に関する裁判に関して、最高裁判所で判決がありました。

その概要は、
労働者が、業務を一時中断して事業場外で行われた研修生の歓送迎会に途中参加
した後、当該業務を再開するため自動車を運転して事業場に戻る際に研修生を
その住居まで送る途上で発生した交通事故により死亡したことが、労働者災害
補償保険法1条、12条の8第2項の業務上の事由による災害に当たる
というものです。

全文は、長くなってしまうので、ここには掲載しませんが、
最高裁判所のサイトで確認することができます

最近、いろいろな科目で最高裁判所の判例が出題されているので、この判例も、
もしかしたら出題されるかもしれません。
気になるようであれば、時間があるときにでも、目を通してください。

2016年9月9日金曜日

平成29年度試験に向けて



平成28年度試験が終わり、10日以上経ちました。

受験された方のうち多くは、すでに、自己採点をされたのではないでしょうか。

合格発表が待ち遠しいという方もいれば、
結果が、思わしくなく、平成29年度試験に向けて動き出している方もいるでしょう。

ただ、「2017年版」の「基本書」の発売、もうしばらくお待ち頂けるでしょうか。


そこで、
平成29年度試験に向けて大きな改正がある科目もありますが、
現時点では、大きな改正がない科目もあります。

大きな改正がある科目については、「2016年版」を利用されるのは、
危険なところがあります。
これといった改正がない科目であれば、
とりあえず、「2016年版」を使って勉強をしても、大きな支障はありません。

労働基準法は、大きな改正はありませんから、
とりあえず、「2016年版」を利用されていても大丈夫です。

労働安全衛生法は、いくつか改正がありますが、新しい規定の追加という改正ですから、
やはり、「2016年版」を利用されていても大きな問題はありません。

労災保険法と徴収法も、今のところ、これといった改正はないので、
平成28年度試験向けの改正をしっかりと確認しておけば、とりあえず、大丈夫です。

労働保険のうち「雇用保険法」、これは大きな改正があります。
たとえば、被保険者のうち「高年齢継続被保険者」について、
その名称が「高年齢被保険者」とされ、65歳に達する前から引き続き雇用されていた
という要件がなくなっています。
そのほかにも多くの改正があるので、雇用保険法の勉強は、できるだけ、
新しいものを使いましょう。

この時期ですと、まだ、
あまり勉強する気になれないってところはあるかもしれません。
ですので、このタイミングで、リフレッシュするというのもありですが、
できれば、記憶が薄れないよう、少しずつでも勉強をしておきましょう。