みなさん、こんにちは。
さて、合格レッスン「基本書」2016年版について、
お待たせをしてしまい、申し訳ありません。
すでに改訂作業が終わり、現在、印刷をしているところです。
ですので、もうしばらくお待ちください。
そこで、平成28年度試験に向けて、大きな改正がある科目があります。
ご存知の方も多いかと思いますが、
労務管理その他の労働に関する一般常識では、労働者派遣法が大幅に
改正されています。
そのほか、障害者雇用促進法や職業能力開発促進法なども改正されています。
社会保険関係は、すべてといえるくらい、多くの法律が改正されています。
これは、年金制度において被用者年金制度の一元化が行われたことと、
医療保険制度全般に改正が行われたことによります。
被用者年金制度の一元化については、2階建て年金の2階部分について、
厚生年金保険に一本化されたというものです。
つまり、共済制度が厚生年金保険に統合されたということです。
ただ、そもそも、まったく別制度で行われていたものですから、単純に1つのもの
とするのは、難しいところがあります。
そのため、たとえば、被保険者資格に種別を設け、その種別ごとに適用をしていく
というような扱いをとっています。
この種別は、
従来からの厚生年金保険の被保険者を「第1号厚生年金被保険者」とし、
国家公務員共済組合の組合員を「第2号厚生年金被保険者」、
地方公務員共済組合の組合員を「第3号厚生年金被保険者」、
私立学校教職員共済制度の加入者を「第4号厚生年金被保険者」
というように区分したものです。
そのほか、厚生年金保険と共済組合等との間で差異があったものを揃えることに
しています。
基本的には、厚生年金保険に揃えるようにしていますが、共済組合等のほうに
揃えているものもあります。
ですから、この辺は、従来と変わってくるところになりますので、今後の学習の
中で注意が必要となります。
厚生年金保険法は、従来からややこしいところが多々ありましたが、
さらに複雑になっているところがあるので、じっくりと学習を進めて下さい。